以前このような記事を書いた。
plantasderosita.hatenadiary.jp
それから4か月間、新学期と6月初頭の学会の準備でバタバタしていたのだが、ひと段落ついて検索してみたら、熱海のハカランダ*1(なぜ、「ジャ」カランダではないのかは前の記事をごらんください)が見ごろというニュース。
3年ほど前に両親のお供でいったバスツアーの車窓から見たハカランダはまだひよひよしている印象だったけど、今年は花がとくによく咲いているそう。そう聞くともう矢も楯もたまらず見に行ってきた。
▲ちょうど目の高さに咲いていた。
熱海市観光協会作成のパンフレットによると、人工の砂浜サンビーチ沿いのジャカランダ遊歩道と親水公園におよそ140本のハカランダが植えられているそうだ。(このほかにも商店街の通りなどに植えられていた)ほかに、ブーゲンビリアやアメリカデイゴも花を競っている。私が行ったのは平日だったけれども、そこそこ観光客も散歩していた。ハカランダの花はいちばんの盛りはすぎたようだが、それでも一杯に花をつけた木もあって、心が満たされた。
▲曇りの日の空と海。
以前バスの窓から見たのは植えられたばかりの苗木だったようで、遊歩道には十数メートルの大きさになっている木もあった。この木から落ちた花が地面に散り敷いた様子が、一度見たものには忘れられない風景で(かくいう私もそのひとりなのだけど)、南アフリカで、スペインで、北米のカリフォルニアで見た! という声を在外経験のある友人たちから聞いた。メキシコでは3月8日の国際女性デーのころに咲くそうで、街を染める薄紫の花と女性たちの行進のイメージが結びついているという友人もいた。
▲曇り空でもこの迫力。
▲少しだけ残っているハカランダとブーゲンビリア。
ハカランダの花を、メキシコでは日系の方たちが郷愁をこめて「メキシコ桜」、アルゼンチンでは「アルゼンチン桜」と呼ぶとか。ボリビアに移住した沖縄の人たちは、また別の植物を「なんべい桜」と呼ぶときいた。その話はまた日をあらためて。